今日の記事のキーワード】
・スケール終盤に1音付け足す
・そのまま実演に使えた方が得
・全てのスケールで使える!
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こんにちは。ラッドミュージックスクール学長の瀬戸郁寛です。
今日は超簡単で実演に直結するスケール練習を一工夫〜。
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みなさんが日々やってると思われるスケール練習。D Major ScaleとかEb Harmonic Minor Scaleとかね。沢山練習していることでしょう〜。
さて、そんなスケール練習に1音だけ付け足してみましょう。実際に演奏するときに直接使えてちゃう超便利な概念なので是非練習に取り入れてくださいまし。せっかく基礎練するんだったら演奏に直結していた方が一石二鳥。
まず最初に前々回のブログの記事の概念を使いましょう。その概念とはスケールは下降ライン練習から始めると頭の回転も早くなってとってもお得。
今回はスケールを下降してきて、最後の1コ前の音に半音下から基準の音にアプローチするってやり方。例えばC Minor Scaleを例に書き出してみましょう〜。(全楽器の方々やってみてね〜。もちろんボーカリストもね)ギターは並行移動になるのかなぁ。まぁそしたらギタリストは全キーで練習かな。w
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さらに一歩発展させて、ピックアップノートも直前につけてあげちゃう!(半音上か下どちらか)
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この概念をスケールの上昇形にも適応。今回は半音上に一旦上がって降りる。
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このようにして世の中に存在するどんなスケールでもチョイっと概念を付け足すだけでとってもお得。実際の演奏でもバリバリ使えるモノに早変わりしましたね〜。
ちなみにこのスケールを丸々暗記するのは全く意味がない。その都度その都度その場で考えて演奏するのが良いでしょう。演奏が遅くなってもよい。超スローなテンポでも良い。音を間違えちゃっても良い。
その場で考えて音を付け足すプロセスこそが将来のアドリブの役に立つ!何故なら将来的にアドリブってのはその場で考えたモノをガンガン繋げてていく芸術だからです〜。
このようにコードの音と半音あたっていようがなんだろうが全く影響のない分野が数多く存在するのです〜。中級程度になるとコードのことを細かく学ばねばならない日が来るんですけど、その日が来るまでは【へええええ。そうなんだ〜】程度に思っていれば平気でふ。
理論に全く影響されない音使いの技が多数存在するのがジャズ。
理論に影響されない!それはまるで水みたいな存在っす。水はどんな料理にも合うし、邪魔しないし邪魔もされない!w
そんな感じなので日々の練習も臨機応変に、そして凝り固まった練習や考え方から脱することこそジャズアドリブを極める第一歩でもありま〜す。
みなさん是非練習してみてネ。
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【オマケの宿題】
自分の好きなスケール10種類程度を使って、今日のスケール練習をやってみる!100回はやって脳内のCPUの速度を上げる!
■著者について
株式会社Radwave代表取締役、ラッドミュージックスクール学長。ジャズを本気で教えて15年。
幼少期より海外で育つ。バークリー音大卒。ジャズに魅了され30年弱。映画音楽作曲やレコーディングなどを含め、多岐の音楽活動に携わる。ジャズが演奏できるようになる一歩一歩の自己成長プロセスに感動し、それを伝えるべくラッドミュージックスクールを立ち上げる。耳が良すぎてジャズ理論はほぼ全て耳から習得。特技は他人が演奏したフレーズを1音残らず瞬時に分析し、何故その音たちを演奏したのかを瞬時に分析する力。現在は日本とマレーシアを行き来しながら音楽活動を行う。ちなみに生業の一つとして芸能界の英語通訳もしている。好きなものはビールとドリアンと未知へ切り込む冒険心。
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