【今日の記事のキーワード】
・ロングトーン、本当に意味がある?
・どうやれば本当に使えるロングトーン練習ができるのか?
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こんにちは。ラッドミュージックスクール学長瀬戸です〜!
初めて僕のレッスンを受ける管楽器の生徒さんからよく質問を受ける。
「ロングトーンは練習した方が良いですか?」
と。
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僕はこう答える。
「レッスンでロングトーンやると時間もレッスン費ももったいないから家でやるだけで良いとおもうヨ」
吹奏楽の方や、これからジャズをやる方はやはりロングトーンというワードが気になるらしい。
ロングトーン練習は意味があるのか?という質問に対しては、
「ロングトーンがきちんとできたら実際の演奏の時に意味がある瞬間はあるが、従来の方法でロングトーンだけを練習することは時間の効率性や意味合いを考えるとことごとく無意味」
ときっぱりと答える。
なぜか?
それはなぜなら、日本においてロングトーンを練習している人の実に99%の方々が下記のような練習をする。
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↑
う〜〜ん、実際の演奏(本番)で、こんなの譜面上で滅多に出てこないですよネ。いきなりラーって伸ばすのなんて、人生で1〜2回しかみたことないなぁ。笑
吹奏楽の場合実際に譜面に出てきそうだったり、ジャズだったらアドリブ演奏している間にロングトーンを差し込んだほうが100倍効率的でなおかつ本番の演奏により近くなるのは推測しやすいでしょう。
あと、息をいっぱい吸ってからロングトーンを練習するのも無意味。なぜなら本番の演奏中、フレーズの終わりの部分でロングトーンを伸ばすことの方が100倍多いからである。息をほぼほぼ使い果たした状態でのロングトーンの方が実際は多いからである。
だからロングトーン演奏をしたいのであれば、下記のような練習にするのはいかがだろうか。
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例えば上記のように8部音符を連発したあとにロングトーンになる。
このようなフレーズは音楽の中で沢山でてくる。アンサンブルでもソロでも。
いろいろなパターンで練習するとよい。例えば・・・
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このような上昇ラインも良いネ。
それでは実際にどのようなフレーズを作れば良いかを人間の体、特にアンブシュアとの関連性について考察してみよう。
上記の2つの例のように、高音から低音、そして低音から高音、このような高低差の激しいフレーズを作るのが一番練習になる。
なぜならアンブシュアが若干高低差が大きいと少なからず変わってしまうからだ。
つまりアンブシュアが若干変わった中でも瞬時に息とアンブシュアを整えてロングトーンを伸ばす。
この技術が管楽器奏者として最も重要なロングトーンの要素。
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実際にロングトーンを伸ばす音に関してだが、超低音、低音、中音域、高音、超高音、そしてフラジオ域。
全ての音域で練習するのが最も効果がある。
さて、この記事を読んだみなさんも早速練習してみてください〜〜!
もちろんフォルテ、ピアノなどの大きな音や小さな音でも練習するのは言うまでもないですネ!
それではまた!
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■著者について
株式会社Radwave代表取締役、ラッドミュージックスクール学長。ジャズを本気で教えて16年。
幼少期より海外で育つ。バークリー音大卒。ジャズに魅了され30年弱。映画音楽作曲やレコーディングなどを含め、多岐の音楽活動に携わる。ジャズが演奏できるようになる一歩一歩の自己成長プロセスに感動し、それを伝えるべくラッドミュージックスクールを立ち上げる。耳が良すぎてジャズ理論はほぼ全て耳から習得。特技は他人が演奏したフレーズを1音残らず瞬時に分析する力。最近はジャズ以外のレコーディングやライブに多く携わっている。現在は日本とマレーシアを行き来しながら音楽活動を行う。ちなみに生業の一つとして芸能界の英ー日通訳もしている。好きなものはビールとドリアンと未知へ切り込む冒険心。
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