【今日の記事のキーワード】
・コードスケールって一体なに?
・初心者は曲の調をフルに活用!
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こんにちは。ラッドミュージックスクール学長瀬戸です〜!
生徒さんから質問を受けた。
「コードスケールっていう言葉を見かけたんですけど、なんですか?コードのことですか?それともスケールの話ですか?」
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今日はコードスケールについて初心者にもわかりやすく具体的な例を挙げながら解説しましょう!
簡単に一文で説明すると、
コード曲のコード一つ一つに割り当てられるスケールのこと。
ん?割り当てられる?さっぱりわからん。って言葉が聞こえてきそう。そこで今日は初心者でも理解しやすいように具体的な例を使って解説しましょう。
今日の曲は、ジャズスタンダードでも一般的に広く知られているAll of Meを使いましょう。
ではいきなりやり方を説明します。
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①曲の調(Key)をスケールで書き出す
②コードトーンを書き出す
③上記の二つを1音1音交互に組み合わせる
以上!
早速一つ一つ丁寧にやり方を説明しますね。
①まず曲の調、この場合All of MeはCメジャーの曲なので、Cメジャースケールを書き出します。
ここまでは簡単ですね。ドレミファソラシド。とても単純で頭の中でもできそうな作業ですが、ポイントとして必ず五線譜に書き出すということが重要。なぜならGbとかBとかの調になると、混乱をきたすからです。
②次にAll of Meのコードトーンを書き出します。具体例として今日は出だしの8小節のコードトーンを書き出します。
ここでポイントとなるのは、5小節目のA7の部分、僕はフラット9(b9)を付け足しています。リードシートや一般に販売されている譜面にはb9が書いていなかったりしますが、僕はあちこちのドミナント7(いわゆるセブンスコード)にb9を付けるよう生徒さんにお教えしてます。もちろんつけなくてもよいのですが、練習のため!脳内を活性させるためです!(本当は別の理由が沢山ありますが、とりあえずユルい理由で大丈夫だ〜〜www)
③最後に①と②を各コードに組み合わせてスケールを構築します!
・コードトーンは100%優先される
・コードトーン以外の音は、①のスケールの音を入れ込む概念
さて、コードトーンとスケールを組み合わせて、コードスケールが完成しました!
着目点としてA7(b9)のコードスケールは2度の音がBbになっていますね。なぜならフラット9の音を適応せねばならないのでフラットをつけたのです。とてもわかりやすいと思います。b9をつけたくない場合はBナチュラルのままでスケールを作りましょう。
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しかしながら実はコードスケールの作り方は上記の他にも無限に存在するのです!コードスケールは本当に無限のパターンを構築可能で、エンドレスと言っても過言ではない。そこがジャズの楽しい部分であり、複雑な音楽と呼ばれる理由でもあるのです〜。
その件に関してはまたいつかブログに書きたいと思います!
ジャズ初心者の方は現時点では上記のやり方だけを覚えると良いと思う。
実際に楽器を使って練習する時には、自分の作ったコードスケールを練習するもよし、あるいは譜面に一才スケールを書き出さずに頭の中で構築したコードスケールを演奏するもよし。
みなさんもオールオブミーの残りの小節を書き出して、早速挑戦してみてはいかがでしょうか!
これを読んでもさっぱりわからない方は、是非僕のジャズ・オンラインレッスンを受講してみてくださいね〜。リンクは下記のプロフィール欄に貼り付けておきますね。
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それではまた次回!
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■著者について
株式会社Radwave代表取締役、ラッドミュージックスクール学長。ジャズを本気で教えて16年。
幼少期より海外で育つ。バークリー音大卒。ジャズに魅了され30年弱。映画音楽作曲やレコーディングなどを含め、多岐の音楽活動に携わる。ジャズが演奏できるようになる一歩一歩の自己成長プロセスに感動し、それを伝えるべくラッドミュージックスクールを立ち上げる。耳が良すぎてジャズ理論はほぼ全て耳から習得。特技は他人が演奏したフレーズを1音残らず瞬時に分析する力。最近はジャズ以外のレコーディングやライブに多く携わっている。現在は日本とマレーシアを行き来しながら音楽活動を行う。ちなみに生業の一つとして芸能界の英ー日通訳もしている。好きなものはビールとドリアンと未知へ切り込む冒険心。
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