【今日の記事のキーワード】
・速弾きの練習は極小音から
・人間の体の機能を理解する
・通常練習時は大音量で
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こんにちは。ラッドミュージックスクール学長の瀬戸郁寛です。
※教えてきた生徒さんたちから一番多い質問は「どうやればジャズアドリブできますか?」です。
それでは今日は生徒さんから2番目に多い質問。
「どうやれば速弾きできますか?」
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じゃあ速弾き練習しちゃおう!
その前にクイズ!下の僕が速弾き練習をしている音源を聞いてみてください。ジャズサックスとして・・・というか全体的に聞くと音楽的におかしい部分があるのです。どんな部分か耳で確認してみてください!(答えはこの記事の最後にあります)
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皆、速弾きのコツは1つしかないと言う:力を抜く。
ハイ以上。さあ今日からあなたも速弾キスト・・・・・。
ハイ無理。
無理です。脱力しろ!って言われてそれをキープできるヤシなどおらん!初めの10秒は脱力できたとしても、1分も脱力キープできんわ。
大丈夫っス!膨大の生徒数を教えてきた僕に任せてくださいな。
1、自分の楽器の音量を最小にする(どの楽器も)
2、カラオケ(マイナスワン)の音源も最小に
3、クリックで練習する人はクリック音も最小に
4、※楽器を改造(これは後日語ります)
ハイ。とりあえず4番以外は誰でもできる。
なぜ演奏音量と音源の音量を最小にするのか?
答えは簡単。人間は音量を下げると脱力する動物。100%脱力できます。小さな音を演奏するにあたって逆に力が入るヤシなど世界に1人も存在しない。これはDNAでそう決まっている。嘘だと思うなら下記を実験してみてください。
人の耳元でコソコソ話するとき、腹筋や口の周りの筋肉にグッッッッッと力を入れるヤシなんて世の中に1人もいないわ!
この原理を用いて練習する。速弾きを習得したかったらね!
小音であればあるほど脱力し、指や体を超動かすことが可能である。それだけでなく、何故か小音の方が脳の回転が速くなり、ジャズアドリブも考えやすくなる。
しかし
実際の人前での演奏時にはそうはいかない。音量は相当大きくなるし、力も入ってしまうだろう。だから速弾きの初期段階では小音で練習してもよいけど、大音量でも同じく脱力して速弾きできるように訓練せねばならない!もしくは力が入った状態でも速弾きできる訓練も同時に!
だから小音→大音量
の順で練習〜。
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ということで前半のクイズの答えは、僕が速弾きしている音源は通常の音量の1/5程度の超小音でレコーディングしたので「ジャズ云々の前に楽器の持つ音色が出ていない」ってことですね!(本来あるべきサックスの響きがゼロってことっすね)
また、小音で練習するYoutube動画もアップしています!
それではまた。
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■著者について
株式会社Radwave代表取締役、ラッドミュージックスクール学長。ジャズを本気で教えて15年。
幼少期より海外で育つ。バークリー音大卒。ジャズに魅了され30年弱。映画音楽作曲やレコーディングなどを含め、多岐の音楽活動に携わる。ジャズが演奏できるようになる一歩一歩の自己成長プロセスに感動し、それを伝えるべくラッドミュージックスクールを立ち上げる。耳が良すぎてジャズ理論はほぼ全て耳から習得。特技は他人が演奏したフレーズを1音残らず瞬時に分析し、何故その音たちを演奏したのかを瞬時に分析する力。現在は日本とマレーシアを行き来しながら音楽活動を行う。ちなみに生業の一つとして芸能界の英語通訳もしている。好きなものはビールとドリアンと未知へ切り込む冒険心。
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