【今日の記事のキーワード】
・楽器が上達しない原因の多くは?
・練習すれば上達する?
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こんにちは!
ラッドミュージックスクール学長の瀬戸郁寛です。
今日は楽器をやっている人であれば誰でも一度や二度は必ず直面する悩みについて考えていきましょう。
「どうやったら楽器演奏が上達するの?練習時間が少ないからかな?」
という悩みについてです。
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まず正解から正直に語っていきましょう。
もし個人レッスンを習っている方で、あなたが習っている先生のその悩みに対しての回答が下記の一つにでも当てはまる場合、その先生のレッスンをすぐに辞めて別の先生にした方がよいです。
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1、「練習量が足りないんだよ」
2、「練習方法が間違っているんだよ」
3、「気合が足りないんだよ」
4、「精神面が弱いからだよ」
5、「個人レッスンの量が少ないからだよ」
ハイ。今すぐにその先生のレッスンを辞めちゃいましょう。
楽器演奏というのは100%物理的分野。楽器から音が出るという工程は100%物理学です。そこに精神面は一切関係ないので、精神論を一つ目の理由として語る先生がいたら真っ先にその先生から距離をおいた方がよいです。w(精神面は仮に譲っても100個目くらいの要因)
僕が楽器の個人レッスンをする際、真っ先に確認するのが生徒さんの楽器の調子。
例えば僕はサックスの生徒さんが多いので、マウスピースだけ自分のマッピに付け替えて生徒さんの楽器を試奏させてもらう。低音部はきちんと出るのか?タンポのリークはないか?フラジオは出やすいか?不具合はないか?
正直に言っておこう。
楽器演奏は9割が楽器の調子や良し悪しに左右される。
残り1割が練習時間であったり練習方法に左右される。
それくらい楽器の調子というのは重要なのである!
例えばよくあるパターンとして、低音部がリーク(漏れ)があって出ないとしよう。その場合100年経っても低音は絶対に100%出ません。音になりません。これは練習時間や練習方法で絶対にカバーできないです。だから楽器を常にリペアして最高の状態で練習すべきなのです。
そしてサックスの場合はマウスピースとリードのチョイスも関係してくるので、そこもきちんと見てあげねばならないのです。
完璧に調整された楽器で演奏している場合において、ようやく次の原因に移行できるのです。
例えば練習方法だったり演奏方法だったり・・・。
確かに我々(いわゆるプロフェッショナル)はどんな楽器を手にしてもある程度演奏はできるが、楽器そのものの調子が悪ければ練習するだけムダになる。圧倒的な時間の無駄であり、無駄な努力となる。非効率的なことを避けるのが最も重要な要素というのはわかってもらえただろうか。
なのでみなさんは楽器の調子をまずプロフェッショナルに見てもらうのが最優先事項ということを覚えておきましょう。
楽器の調子さえ完璧であれば・・・
1、少ない練習時間ですむ
2、テクニックの幅が広がる
3、音色などの分野まで練習する時間が増える
4、正しい演奏法が身に付く(調整されていない楽器だとその状態に体が適応してしまう危険性が極めて高い)
その他良いことがた~~くさん。
なので皆さんももう一度楽器の調子を先生に見てもらいましょう!
きっと新たな発見があることでしょう!
それではまた次回。
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■著者について
株式会社Radwave代表取締役、ラッドミュージックスクール学長。ジャズを本気で教えて16年。
幼少期より海外で育つ。バークリー音大卒。ジャズに魅了され30年弱。映画音楽作曲やレコーディングなどを含め、多岐の音楽活動に携わる。ジャズが演奏できるようになる一歩一歩の自己成長プロセスに感動し、それを伝えるべくラッドミュージックスクールを立ち上げる。耳が良すぎてジャズ理論はほぼ全て耳から習得。特技は他人が演奏したフレーズを1音残らず瞬時に分析する力。最近はジャズ以外のレコーディングやライブに多く携わっている。現在は日本とマレーシアを行き来しながら音楽活動を行う。ちなみに生業の一つとして芸能界の英語通訳もしている。好きなものはビールとドリアンと未知へ切り込む冒険心。
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